愛媛県松山市の園児から高校生による能楽の発表会が27日、松山城天守であり、45人が厳かな雰囲気の中で謡や舞などを披露した。
 「松山こども能楽クラブ」実行委員会が毎年開催し、9回目。華やかな着物やはかま姿の子どもらは、琵琶の名器をタイトルにした「玄象」や松をたたえた「老松」などの曲を、2人以上の謡による連吟や独吟で朗々とした声を響かせた。
 謡に合わせて舞う仕舞では、扇を手にきりりとした舞を披露。謡と太鼓が共演する連調もあり、保護者や観光客らが盛んに拍手を送っていた。